りょうしゅうし涼州詞(王之渙)
黄河遠上白雲間
一片孤城万仞山
羌笛何須怨楊柳
春風不度玉門関
一片孤城万仞山
羌笛何須怨楊柳
春風不度玉門関
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
黄河 遠く上る白雲の間
一片の孤城 万仞の山
羌笛 何ぞ須ゐん楊柳を怨むを
春風 度らず玉門関
現代語訳
黄河をはるかにさかのぼると、白い雲の間に至る。そこにぽつんと一つの砦と、そびえ立つ山々。羌族の笛よ、なぜ「折楊柳」の曲で別れを恨む必要があろう。この玉門関の外には、春風さえ渡ってこないのだから(柳も芽吹かない)。
原文と書き下し文の対照
黄河遠上白雲間 ― 黄河 遠く上る白雲の間
一片孤城万仞山 ― 一片の孤城 万仞の山
羌笛何須怨楊柳 ― 羌笛 何ぞ須ゐん楊柳を怨むを
春風不度玉門関 ― 春風 度らず玉門関
鑑賞
柳は別れの象徴。春風が届かず柳もない辺境で、別れの曲を吹く兵士の哀しみを、逆説的に表現しています。
日本で親しまれる理由
「春風度らず玉門関」
語句
- 万仞
- 非常に高いこと
- 羌笛
- 西方の羌族の笛
- 楊柳
- 別れの曲「折楊柳」
- 玉門関
- 西域への関所
作者
王之渙の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
本文には異同が多く、「黄沙直上白雲間」とする本もある。