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せいきのうた正気歌

文天祥|南宋|五言古詩

天地有正気
雑然賦流形
下則為河嶽
上則為日星
於人曰浩然
沛乎塞蒼冥

※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。

書き下し文

天地てんちに正気せいき有あり

雑然ざつぜんとして流形りゅうけいに賦ふす

下しもは則すなわち河嶽かがくと為なり

上かみは則すなわち日星じっせいと為なる

人ひとに於おいては浩然こうぜんと曰いふ

沛乎はいことして蒼冥そうめいに塞みつ

現代語訳

天地には正しい気が満ちていて、さまざまなものに形を与えている。下にあっては川や山となり、上にあっては太陽や星となる。人においては浩然の気といい、満ちあふれて大空にまで広がっている。

原文と書き下し文の対照

天地有正気 ― 天地に正気有り
雑然賦流形 ― 雑然として流形に賦す
下則為河嶽 ― 下は則ち河嶽と為り
上則為日星 ― 上は則ち日星と為る
於人曰浩然 ― 人に於いては浩然と曰ふ
沛乎塞蒼冥 ― 沛乎として蒼冥に塞つ

鑑賞

獄中で死を覚悟しながら、正しい気が天地を貫くと歌い上げる長編。藤田東湖や吉田松陰らが和した「正気歌」を作るなど、幕末の志士に深い影響を与えました。(冒頭部分の抜粋)

日本で親しまれる理由

幕末の志士(藤田東湖・吉田松陰ら)が愛誦

語句

正気
天地を貫く正しい気
流形
さまざまな形のもの
浩然
浩然の気(孟子)
蒼冥
大空

作者

文天祥の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

南宋の忠臣・文天祥が元の獄中で、処刑の前年ごろ(1281年)に作ったとされる。

この詩から生まれた名前

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