ホーム › 漢詩一覧 › 峨眉山月歌

がびさんげつのうた峨眉山月歌

李白|盛唐|七言絶句

峨眉山月半輪秋
影入平羌江水流
夜発清渓向三峡
思君不見下渝州
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

峨眉山月がびさんげつ 半輪はんりんの秋あき

影かげは平羌江水へいきょうこうすいに入いりて流ながる

夜よる 清渓せいけいを発はっして三峡さんきょうに向むかふ

君きみを思おもへども見みえず渝州ゆしゅうに下くだる

現代語訳

峨眉山にかかる半月、秋の夜。月影は平羌江の水に映って流れていく。夜、清渓を出発して三峡へと向かう。君を思うけれどもう見えないまま、渝州へと下っていく。

原文と書き下し文の対照

峨眉山月半輪秋 ― 峨眉山月 半輪の秋
影入平羌江水流 ― 影は平羌江水に入りて流る
夜発清渓向三峡 ― 夜 清渓を発して三峡に向かふ
思君不見下渝州 ― 君を思へども見えず渝州に下る

鑑賞

二十八字の中に五つの地名を詠みこみながら、少しも窮屈さを感じさせない名作。「君」は月を指すとも、友人を指すとも解されます。

日本で親しまれる理由

若き李白の旅立ちの詩

語句

峨眉山
四川の名山
半輪
半月
清渓・三峡・渝州
いずれも長江流域の地名

作者

李白の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

二十代の李白が故郷の蜀を離れて旅立つときの作とされる。

この詩から生まれた名前

あわせて読みたい