はくとうをかなしむおきなにかわる代悲白頭翁
洛陽城東桃李花
飛来飛去落誰家
洛陽女児惜顔色
行逢落花長歎息
(中略)
古人無復洛城東
今人還対落花風
年年歳歳花相似
歳歳年年人不同
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
洛陽城東 桃李の花
飛び来たり飛び去りて誰が家にか落つ
洛陽の女児 顔色を惜しみ
行くゆく落花に逢ひて長く歎息す
(中略)
古人 復た洛城の東に無く
今人 還た対す落花の風
年年歳歳 花相似たり
歳歳年年 人同じからず
現代語訳
洛陽の町の東に咲く桃やすももの花。ひらひらと舞って、誰の家に落ちるのだろう。洛陽の娘たちは自分の美しさの移ろいを惜しみ、道すがら散る花に出会って長いため息をつく。(中略)昔の人はもう洛陽の東にはおらず、今の人がまた花を散らす風に向かっている。年ごとに咲く花は同じだが、年ごとに見る人は同じではない。
原文と書き下し文の対照
洛陽城東桃李花 ― 洛陽城東 桃李の花
飛来飛去落誰家 ― 飛び来たり飛び去りて誰が家にか落つ
洛陽女児惜顔色 ― 洛陽の女児 顔色を惜しみ
行逢落花長歎息 ― 行くゆく落花に逢ひて長く歎息す
古人無復洛城東 ― 古人 復た洛城の東に無く
今人還対落花風 ― 今人 還た対す落花の風
年年歳歳花相似 ― 年年歳歳 花相似たり
歳歳年年人不同 ― 歳歳年年 人同じからず
鑑賞
「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」は、変わらぬ自然と移ろう人生を対比した不朽の名句。日本でも広く知られています。(抜粋)
日本で親しまれる理由
「年年歳歳花相似たり」
語句
- 代
- かわって詠む
- 桃李
- 桃とすもも
- 顔色
- 容色、美しさ
作者
劉希夷の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
劉希夷の作。宋之問がこの名句を譲るよう求めて断られ、劉希夷を殺させたという逸話があるが、真偽は不明。「白頭吟」と題する本もある。