ホーム › 漢詩一覧 › 問劉十九

りゅうじゅうきゅうにとう問劉十九

白居易|中唐|五言絶句

緑蟻新醅酒
紅泥小火炉
晩来天欲雪
能飲一杯無
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

緑蟻りょくぎ 新醅しんぱいの酒さけ

紅泥こうでい 小火炉しょうかろ

晩来ばんらい 天てん 雪ゆきならんと欲ほっす

能よく一杯いっぱいを飲のむや無いなや

現代語訳

緑の泡が浮かぶ、できたての濁り酒。赤土で作った小さないろり。夕方になって、空は今にも雪が降りそうだ。一杯やりに来ないかい。

原文と書き下し文の対照

緑蟻新醅酒 ― 緑蟻 新醅の酒
紅泥小火炉 ― 紅泥 小火炉
晩来天欲雪 ― 晩来 天 雪ならんと欲す
能飲一杯無 ― 能く一杯を飲むや無や

鑑賞

緑と赤の色の対比、迫る雪の冷たさと火のぬくもり。たった二十字の、心温まる「お誘いの手紙」です。

日本で親しまれる理由

雪の夜に友を酒に誘う親しみやすい詩

語句

緑蟻
新酒に浮かぶ緑がかった泡
醅
漉していない酒
無
文末で疑問を表す

作者

白居易の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

江州司馬時代の作とされる。劉十九は白居易の友人で、劉禹錫の従弟とする説がある。

あわせて読みたい