ホーム › 漢詩一覧 › 江雪

こうせつ江雪

柳宗元|中唐|五言絶句

千山鳥飛絶
万径人蹤滅
孤舟蓑笠翁
独釣寒江雪
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

千山せんざん 鳥とり飛とぶこと絶たえ

万径ばんけい 人蹤じんしょう滅めっす

孤舟こしゅう 蓑笠さりゅうの翁おう

独ひとり釣つる寒江かんこうの雪ゆき

現代語訳

どの山にも鳥の飛ぶ姿は絶え、どの道にも人の足あとは消えた。一艘の小舟に、みのと笠をつけた老人がただひとり、雪の降る寒い川で釣り糸を垂れている。

原文と書き下し文の対照

千山鳥飛絶 ― 千山 鳥飛ぶこと絶え
万径人蹤滅 ― 万径 人蹤滅す
孤舟蓑笠翁 ― 孤舟 蓑笠の翁
独釣寒江雪 ― 独り釣る寒江の雪

鑑賞

「千」「万」の広大な無の世界に、最後にぽつんと「孤」「独」の老人が置かれます。各句の頭字をつなぐと「千万孤独」になるとも言われ、左遷された作者の孤高の心境を映すと読まれています。

日本で親しまれる理由

「千山鳥飛ぶこと絶え」。孤高の境地を描く教科書定番

語句

人蹤
人の足あと
蓑笠
みのとかさ
寒江
冬の冷たい川

作者

柳宗元の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

柳宗元が永州(いまの湖南省)に左遷されていた時期の作とされる。

この詩から生まれた名前

あわせて読みたい