しゅうふういん秋風引
何処秋風至
蕭蕭送雁群
朝来入庭樹
孤客最先聞
蕭蕭送雁群
朝来入庭樹
孤客最先聞
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
何れの処よりか秋風至る
蕭蕭として雁群を送る
朝来 庭樹に入る
孤客 最も先に聞く
現代語訳
どこから秋風は吹いてくるのだろう。ひゅうひゅうと音を立てて雁の群れを送っていく。今朝、その風が庭の木々に吹きこんだ。ひとり旅の身の私が、誰よりも先にその音を聞きつけた。
原文と書き下し文の対照
何処秋風至 ― 何れの処よりか秋風至る
蕭蕭送雁群 ― 蕭蕭として雁群を送る
朝来入庭樹 ― 朝来 庭樹に入る
孤客最先聞 ― 孤客 最も先に聞く
鑑賞
秋の訪れに最初に気づくのは、故郷を思う孤独な旅人。最後の一句に、敏感になった旅愁がこめられています。
日本で親しまれる理由
秋風の到来を詠む
語句
- 引
- 楽府の一体。歌
- 蕭蕭
- 風の音
- 孤客
- ひとり旅の人
作者
劉禹錫の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
劉禹錫の作。左遷中の作とする説がある。