せいめい清明
清明時節雨紛紛
路上行人欲断魂
借問酒家何処有
牧童遥指杏花村
路上行人欲断魂
借問酒家何処有
牧童遥指杏花村
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
清明の時節 雨 紛紛
路上の行人 魂を断たんと欲す
借問す酒家は何れの処にか有る
牧童 遥かに指さす杏花の村
現代語訳
清明節のころ、雨がしとしと降り続く。道行く旅人の私は、気がめいってしかたがない。ちょっと尋ねるが、酒屋はどこにあるだろう。牛飼いの少年は、はるか遠く杏の花咲く村を指さした。
原文と書き下し文の対照
清明時節雨紛紛 ― 清明の時節 雨 紛紛
路上行人欲断魂 ― 路上の行人 魂を断たんと欲す
借問酒家何処有 ― 借問す酒家は何れの処にか有る
牧童遥指杏花村 ― 牧童 遥かに指さす杏花の村
鑑賞
雨にぬれる憂鬱から、最後に杏の花の村がぱっと浮かぶ。絵画的な結びで、中国では暗唱の定番です。
日本で親しまれる理由
「牧童遥かに指さす杏花村」
語句
- 清明
- 二十四節気の一つ。四月初め
- 紛紛
- 雨が細かく降るさま
- 借問
- ちょっと尋ねる
- 杏花
- あんずの花
作者
杜牧の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
杜牧の作として広く知られるが、杜牧の詩集には収められておらず、作者を疑う説もある。