うこうていにだいす題烏江亭
勝敗兵家事不期
包羞忍恥是男児
江東子弟多才俊
捲土重来未可知
包羞忍恥是男児
江東子弟多才俊
捲土重来未可知
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
勝敗は兵家も事期せず
羞を包み恥を忍ぶは是れ男児
江東の子弟 才俊多し
捲土重来 未だ知るべからず
現代語訳
勝ち負けは兵法家でも予測できない。恥を包み隠して耐え忍ぶのが真の男というもの。江東の若者には優れた人材が多かった。もし項羽が故郷に戻っていたら、土煙を巻き上げて再び攻め上がることもできたかもしれないのに。
原文と書き下し文の対照
勝敗兵家事不期 ― 勝敗は兵家も事期せず
包羞忍恥是男児 ― 羞を包み恥を忍ぶは是れ男児
江東子弟多才俊 ― 江東の子弟 才俊多し
捲土重来未可知 ― 捲土重来 未だ知るべからず
鑑賞
敗れて自害した項羽に「生きて再起すべきだった」と問いかける史論の詩。「捲土重来」という四字熟語の出典です。
日本で親しまれる理由
「捲土重来」の出典
語句
- 兵家
- 兵法家、軍人
- 包羞
- 恥を包み隠す
- 江東
- 長江下流の南岸。項羽の挙兵の地
- 捲土重来
- 土煙を巻き上げて再び来る
作者
杜牧の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
烏江は項羽が最期を遂げた地(いまの安徽省)。杜牧がそこの亭に書きつけた作。