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せんをかしゅうにはくす泊船瓜洲

王安石|北宋|七言絶句

京口瓜洲一水間
鍾山只隔数重山
春風又緑江南岸
明月何時照我還
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

京口けいこう 瓜洲かしゅう 一水いっすいの間かん

鍾山しょうざん 只ただ隔へだつ数重すうちょうの山やま

春風しゅんぷう 又また緑みどりにす江南こうなんの岸きし

明月めいげつ 何いずれの時ときか我わが還かえるを照てらさん

現代語訳

京口と瓜洲は川ひとすじを隔てるだけ。鍾山のある我が家とも、いくつかの山を隔てるばかりだ。春風がまた江南の岸を緑に染めた。明るい月は、いつ私が帰るのを照らしてくれるのだろう。

原文と書き下し文の対照

京口瓜洲一水間 ― 京口 瓜洲 一水の間
鍾山只隔数重山 ― 鍾山 只だ隔つ数重の山
春風又緑江南岸 ― 春風 又た緑にす江南の岸
明月何時照我還 ― 明月 何れの時か我が還るを照らさん

鑑賞

「緑」を動詞として使った「春風又緑江南岸」は、王安石が「到」「過」「入」「満」など十数字を試した末に選んだという推敲の逸話で有名です(逸話は伝承)。

日本で親しまれる理由

「春風又緑なり江南の岸」。推敲の逸話

語句

京口
いまの鎮江
瓜洲
長江北岸の渡し場
鍾山
南京の山。王安石の住まいがあった
緑
緑にする(動詞)

作者

王安石の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

王安石が宰相に再任されて都へ向かう途中、瓜洲に舟を泊めたときの作とされる。

この詩から生まれた名前

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