こじんのそうによぎる過故人荘
故人具鶏黍
邀我至田家
緑樹村辺合
青山郭外斜
開軒面場圃
把酒話桑麻
待到重陽日
還来就菊花
邀我至田家
緑樹村辺合
青山郭外斜
開軒面場圃
把酒話桑麻
待到重陽日
還来就菊花
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
故人 鶏黍を具へ
我を邀へて田家に至らしむ
緑樹 村辺に合し
青山 郭外に斜めなり
軒を開きて場圃に面し
酒を把りて桑麻を話す
重陽の日に到るを待ちて
還た来たりて菊花に就かん
現代語訳
旧友が鶏料理と黍飯を用意して、私を田舎の家に招いてくれた。緑の木々が村をぐるりと囲み、青い山が町の外になだらかに連なる。窓を開けて畑に向かい、酒を手に桑や麻の育ち具合を語り合う。重陽の節句が来たら、また菊の花を見に来よう。
原文と書き下し文の対照
故人具鶏黍 ― 故人 鶏黍を具へ
邀我至田家 ― 我を邀へて田家に至らしむ
緑樹村辺合 ― 緑樹 村辺に合し
青山郭外斜 ― 青山 郭外に斜めなり
開軒面場圃 ― 軒を開きて場圃に面し
把酒話桑麻 ― 酒を把りて桑麻を話す
待到重陽日 ― 重陽の日に到るを待ちて
還来就菊花 ― 還た来たりて菊花に就かん
鑑賞
素朴なもてなしと、農作物の話に花を咲かせるひととき。田園の温かな友情を、気負いのない言葉で描いています。
日本で親しまれる理由
田園の友を訪ねる
語句
- 鶏黍
- 鶏肉料理と黍の飯。心づくしのもてなし
- 場圃
- 脱穀場と菜園
- 桑麻
- 桑と麻。農作業の話
- 重陽
- 九月九日の節句
作者
孟浩然の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
襄陽で隠棲していた孟浩然の作とされる。