かがみにてらしてはくはつをみる照鏡見白髪
宿昔青雲志
蹉跎白髪年
誰知明鏡裏
形影自相憐
蹉跎白髪年
誰知明鏡裏
形影自相憐
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
宿昔 青雲の志
蹉跎たり白髪の年
誰か知らん明鏡の裏
形影 自ら相憐れまんとは
現代語訳
昔は青雲の志を抱いていたのに、思うようにいかないまま白髪の年になってしまった。誰が思っただろう、澄んだ鏡の中で、自分と自分の影とが互いに哀れみ合うことになろうとは。
原文と書き下し文の対照
宿昔青雲志 ― 宿昔 青雲の志
蹉跎白髪年 ― 蹉跎たり白髪の年
誰知明鏡裏 ― 誰か知らん明鏡の裏
形影自相憐 ― 形影 自ら相憐れまんとは
鑑賞
鏡の中の自分と向き合い、果たせなかった志を嘆く。名宰相とうたわれた張九齢の、静かで深い自省の詩です。
日本で親しまれる理由
老いを嘆く短詩
語句
- 宿昔
- 昔
- 青雲志
- 立身出世の高い志
- 蹉跎
- つまずいて思うようにいかない
- 形影
- 自分の体と鏡の影
作者
張九齢の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
張九齢が宰相を退いた晩年の作とされる。